海軍 2021 8 1
書名 習近平が尖閣を占領する日
著者 日高 義樹 かや書房
政治的な面を抜きにすれば、
台湾有事の際は、尖閣諸島を占領して、
さらに、与那国島も占領してから、
台湾に攻め込んだほうが有利かもしれません。
尖閣諸島を占領するのは、
対空ミサイルを設置するためです。
そう思っていたら、
この本には、驚く話がありました。
尖閣諸島の地下をくりぬいて、
軍事基地を設置するという話です。
これは、荒唐無稽な話ではありません。
米ソ冷戦時代、スウェーデンが、
そういう基地を設置したことがあるそうです。
いずれにせよ、台湾有事の際は、
日本は、紛争に巻き込まれるというか、
戦争の当事国になりますので、十分な検討が必要です。
平時に有事を考える。
いざ、有事になってしまうと、
どんなに優秀な人でも異常心理になってしまい、
正しい判断ができなくなるからです。
「海軍は、一日にして成らず」
海軍の戦いというと、
昔だったら戦艦、今は空母を連想するでしょうか。
軍事に関心のある人ならば、潜水艦を連想するかもしれません。
確かに、潜水艦の魚雷で空母を航行不能にできたら、
費用対効果は極めて大きなものとなります。
潜水艦による「空母狩り」が成功すれば、
空母は、時代遅れの兵器となるでしょう。
やがて、空母は軍港のコレクションになってしまうかもしれません。
私は、地味な性格なので、地味に戦うかもしれません。
機雷を大量に設置するという戦いです。
実は、機雷は平和的な武器です。
機雷が爆発しても、
艦船は、すぐに沈没しないで、航行不能になるだけです。
その間、乗組員は、避難できます。
日本は、掃海技術において世界トップレベルです。
だからこそ、日本は、機雷戦を中心にすべきかと考えています。
海軍の運用は、経験と年数が必要だと思っています。
ローマは一日にして成らず。